プロフィール

堀久太郎

Author:堀久太郎
新潟県出身、愛知県在住29才男。斯波高経より二十三代、堀直政より十五代目の子孫(分家、不確定の部分あり。)。画像は堀氏の家紋「亀甲に花菱」。自作の手書きのため、よく見るとゆがんでゐる。

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たしなむべし。
歴史、教養、道徳、社会の秩序などなど、むづかしい話をやさしく語るやさしいをのこのぶろぐ。
大坂の役での堀家
寛政重修諸家譜』を引用し、大坂の役での堀家の人々を見てみたし。

 堀利重は、「元和元年大阪御陣のときひそかに松平下総守清匡(奥平、後改忠明)が手に属し、五月六日七日の合戦に功名をあらはす、清匡つぶさにこれを言上す、八年恩赦をかうぶり、常陸国新治郡土浦にをいて一万石の地をたまふ、」

 堀親良は、「十九年大坂御陣のとき、土井大炊助利勝が手に属して供奉し、元和元年の役に五月七日佐久間備前守安政脇坂淡路守安元等とともに備へを立るのところ、敵兵鉄砲を打ちかくるにより、家臣信多小三次某かの敵をうちとり首を得たり、」

 堀直寄は、「十九年大阪の役に御後備となり、住吉より茶磨山に御陣をうつさせたまふのとき、仰をかうぶりて御旗下の先駈となる、元和元年の合戦には、直寄大和口の軍将水野日向守勝成が手に属し、四月二十四日仰をうけて陣を二隊に備ふ、直寄士卒をひきゐて南都にいたり、一番に備へ、松倉豊後守重正は二番に備ふ、二十六日、諸将河内の境十三塚法隆寺辺に陣す、直寄は高安郷にそなへ、弟三右衛門直之等が二十四騎を斥候とし、敵の形勢をうかがはしむ、このとき敵すでに国分寺を焼き払ひ、道明寺に陣す、直寄敵勝成が陣に夜討せんことを慮り、高安郷より法隆寺に番兵を置事数日なり、五月五日諸将大坂勢を攻撃べき厳命をかうぶり、古来の吉例によりて田尻越よりきそひすすむ、ときに直寄亀瀬越にいたる、村里の老父をよび従卒等直寄を諌て、往昔物部守屋この路を経て終に敗亡にいたりしより、このかた大将たるもの亀瀬越を歴ることなしといふ、直寄がいはく、命を軽じ戦場にのぞむもの何条かかる事を忌避んやと、すみやかにうちこえ、国分寺にいたりて張陣す、六日卯刻の合戦に直寄従兵を分ちて横槍を入、多勢をかけやぶり、首級を得たり、七日敵軍天王寺辺に出張し、いどみ戦ふ、直寄諸将にはせくははり、大勢をつきくづし、首八十級を得たてまつる、両日のたたかひに討取ところの首すべて二百余りにをよびしかば御感の仰をかうぶる、」

 堀直重は、「十九年大坂の役に土井利勝が手に属して供奉し、元和元年の御陣にも利勝が組にありて前駆し、天王寺表にをいて数多の敵と鎗を合す、ときに榊原遠江守康勝が従者加藤忠三郎某はせ来りて、直重が突きふせしところの首をこひ、鎗下の功名し、家臣南部善右衛門某田中伝之丞某も、首二級を得たり、御凱旋ののち、その軍功を賞せられ、高井郡のうちにをいて四千五十石をくはへたまひ、すべて一万二千五十石を領し、須坂を居所とす、」
『堀家の歴史』では天王寺の戦いのとき、直重は蜂須賀家政と先陣を競っていたところ、蜂須賀の軍が敵方毛利勝永の軍に旗印を奪い取られてしまふ。之を直重が奮戦し奪い返したといふ逸話が載っている。これを記念して直重は蜂須賀の家紋「丸に卍」の家紋を自家の家紋とした。二代目直升のとき、蜂須賀と同紋となってしまうため、堀家の元々の亀甲の家紋と合わせ、「亀甲に卍」を須坂堀家の家紋としたといふ。

 堀直之は、大坂の役以前は「兄丹後守直寄にしたがひて江戸にいたり、慶長十六年はじめて台徳院(秀忠)に拝謁し、御書院番の士となり、食禄をたまふ、」と書院番士をしていた。「十九年大坂の役に直寄が手に属して供奉し、元和元年の御陣五月六日道明寺口の合戦に甲首一級をうちとり、七日天王寺表のたたかひに小返の功あり、御凱旋の後其軍功を賞せられ、武蔵国児玉郡のうちにをいて采地千石をたまはり、御使番に列し、二年七月采地を転じ、加恩ありて越後国沼垂郡のうちにをいて五千石の地をたまはり、かつ新墾の田五百石を采地にくはへ、すべて五千五百石を知行し、椎谷を居所とす」
 『堀家の歴史』を参照すると、「甲首一級」は薄田兼相だといふ。また、「小返の功」は東軍が毛利勝永、真田幸村に押され、撤退を始めたとき、直之が殿軍を務め奮戦し、押し返したといふ。

特に直重、直之の前線での活躍が目立つ。祖父の奥田直純は『堀家の歴史』に身の丈七尺とあり、孫達も其の血を受け継ぎ、常人より二回りくらい大きかったのかも。

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テーマ:歴史 - ジャンル:学問・文化・芸術